ハワイでたったひとつの蓮農園

ノースショアの入り口に位置するオシャレな田舎町であるハレイワタウンは、普段から観光客でいっぱい。 週末になると名物のフリフリチキンの出店が出たり、最近ではファーマーズマーケットも開かれるようになり、さらに大賑わい。 そんなハレイワ中心地のすぐ近くに、驚くほどのカントリー風景が広がる場所がある。 ここはハワイで唯一の蓮畑。畑といっても水田であって、ハワイ語では「ロイ」と言う。 ハワイで食べれる蓮根(レンコン)はこのロイで育てられている。 ちょうど今は収穫の時期で、採りたての蓮根(レンコン)を食べにおいでと誘われた。 かつては蓮農園だったこの土地も、先代が亡くなってからは荒れ果てていたらしい。そこに孫のロビンが離婚を期に、この土地を少しずつ耕し始めた。 本職での稼ぎを資金にし、週末ファーマーとして12年もの日々をかけ、今では農園として復帰させただけではなく、なんと自分の憩いの島を水田のど真ん中に作ってしまった↓ 彼はここを「アイランド」と呼ぶ。 水田の中に浮かぶ小さな小島の上には、ヤシの木と多くの植物に囲まれ、そこはまるで天国。 ハワイアン・チリ・ペッパー☆ なんとハワイで絶滅の危機にある鳥達、日本ではトキのような鳥達が、ここアイランドでは普通に見られる。 週末の賑わいも全く感じられず、自然の音しか聞こえない。思いっきりサーフィンをした後、ここでビールを飲みながらランチを食べた後なんて、もう何も言えねぇ・・・・「パラダイス」って呼んでしまいたいくらい。 パラダイスにも納得いかないことが2つあった・・・ まず大きな柵があり、その中に鳥がいる! 「自由になりたいって!」「大空を飛びたいって!」って鳥達の代弁をしてあげるものの、鳥の餌がまだ余ってるから、なくなるまでは飼うと言う・・・・ そしてもう1つは、鯉が飼われている。水田の中に柵がしてあって、その柵がなければかなり大きな水田を泳ぎ回れるのに・・・・ 「柵開けてあげてもいい?」って鯉達のために聞いてみるものの、話をそらされた。 この水田は泉から湧き出る水でなっているから、上質の鯉が育っている!って言うけれど、ドッグフードあげてるもんなぁ・・・まさにハワイ風・・・ レンコンつつきながらビールを飲んで、日が暮れるまでのんびりした後は、ロビンのおばさんのお家で、さらにいろんなレンコン料理をご馳走になった。 親戚内でも家庭によってレンコン漬の味付けが違うらしく、これはおじいちゃんの、これはダーリーンおばちゃんの、とかって家族みんあが当ててるから面白い。 これからも伝統を引き継ぎ、おいしい蓮根と、この美しい風景を保ち続けて欲しい。